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印賀鋼 (INGA Hagane) と ヤマタノオロチ 其の六
♬音悦見聞録





印賀鋼 の始まり

いつ頃から あったのか?




# by o_sora_miyo | 2023-09-14 17:31 | 印賀鋼 玉鋼
印賀鋼 (INGA Hagane) と ヤマタノオロチ 其の伍
印賀鋼 (INGA Hagane) と ヤマタノオロチ  其の伍_d0128301_14062027.jpg
印賀の郷です 
中央の道路カーブした左に
こんもり 森が見えますが 
青砥孫左衛門邸です

(写真をクリックで大きくなります
もう一度クリックで元に戻ります)

ちなみに道路から 右側
田んぼの みどりを
挟んで こんもりした森
ここにあるのが 福市屋
青砥邸です

青砥孫左衛門氏の生家です
(場所は当時と同じと思います)



印賀というところは 
標高450m前後の高原です
冬は 雪が積もります




余談になりますが 
大宮 印賀には

福姫の命が  ご祭神である 
印賀 樂樂福神社
(ささふくじんじゃ)があります

福姫さまは 
孝霊天皇の お姫様です

なので この地区を 
【大宮(おおみや)】といいます
(折渡、印賀、宝谷、菅沢 の
 各自治会が あります)


この 大宮 印賀の 地は
古代より 人々の往来があり

【続日南町史】に よりますと
印賀古墳群 合計28基 分布し
(印賀1号墳~28号墳)
中に 日野郡内でも最大級の
前方後円墳が 含まれ
横穴式石室が 存在していました
人骨や鉄器類、副葬品、須恵器
など出土しています

縄文土器、石棒、なども
ほかの場所からも 
出土しています






♬音悦見聞録









# by o_sora_miyo | 2023-08-04 17:43 | 印賀鋼 玉鋼
印賀鋼 (INGA Hagane) と ヤマタノオロチ 其の四
♬音悦見聞録










印賀鋼 (INGA Hagane) と ヤマタノオロチ 其の四_d0128301_18051252.jpg















日野郡史 上巻(鳥取県)に よりますと

 久米博士の著書 裏日本抄 には

 

八岐大蛇の尾より出といふは

日野川上の八谿を跨り居る酋長の

最後に斬られしものゝ持ちたる

劔との意なるべし。・・・云々と



<久米博士曰く>

古来産鐵の地なるを知るべし

中にも日野谿の印賀村は

鳥髪峰の東麓にあり。

鋼鐵を出す堅硬比なし

八岐大蛇の尾より出でたる

天の叢雲劍を聯想することあり。
・・・・・・云々(続きあり





八岐大蛇(ヤマタノオロチ)の 尾から出てきた

天の叢雲劍は 印賀の地より 出たのではないかと







【角川日本地名大辞典】には



【印賀川】

島根県境の船通(せんつう)山 北麓、

日野郡日南町下阿毘縁に源を発し、

400~500mの高原面を蛇行して、

荒神原で日野川に合流する。

・・・・・・・中略

流域は花崗岩地帯で、

この風化した花崗岩中には良質の

砂鉄(真砂)が含まれ、山麓斜面に

引かれた水路に水を流し、流水の力で

砂鉄をふるい分ける鉄穴(かんな)流しが

古くから行われた。

・・・・中略

当地域から産出する鉄は 

印賀鋼として知られ、

・・・中略

「当国産する処の鋼天下第一として

四方に称す。就中当郡印賀の産を

極品とす」(伯耆誌)とある

・・・・・・略





# by o_sora_miyo | 2023-07-09 18:13 | 印賀鋼 玉鋼
印賀鋼 (INGA Hagane) と ヤマタノオロチ 其の参
♬音悦見聞録









ヤマタノオロチは どこから 来たのか?
どこにいたのでしょう

古事記には

高志の八俣遠呂智(ヤマタノオロチ) 
が 毎年来て・・とあります 


高志 というのは
なんでしょうか?
場所なのかな

日野郡史 上巻に よりますと
久米邦武博士の著書 裏日本抄
二百二十二~二百二十三頁の
出雲國下 簸川上の條 に
高志人(高志族)で あろうと
記述が あります

高志八岐大蛇が いたところは

(奥出雲たたらと刀剣館の駐車場より船通山を望む)
印賀鋼 (INGA Hagane) と ヤマタノオロチ 其の参_d0128301_10293455.jpg

鳥髪の峰(船通山)を挟んだ西側
スサノオノミコトが降り立った
鳥上の地に斐伊川の源流があり

反対の東側には伯耆の国へと流れる
印賀川の源流があります
(30kmほど流れて日野川に合流)  
出雲国の反対側の 伯耆国です



日野郡史 上巻三十頁に

印賀村の印賀宿 

字 寺田大けたの下より

【伊志都々伊】

(イシツツイ)という

石棒が でてきました

長さ 一尺七寸八分ほど

日野郡史(phot)より
印賀鋼 (INGA Hagane) と ヤマタノオロチ 其の参_d0128301_15295677.jpg



【国史大辭典】には

伊志都々伊 は

上代の石劔をいふ。

伊志 は 石、

都々伊 は 威伊にて

伊 は 助辭、

威 は 靈威の意なり。

腰間に帯する。

と あります 



また

京都大學研究の

【鳥取縣史蹟勝地

調査報告書卷一採録】には

此發見より考ふれば、

印賀には石器時代の

首領の住居せし地

と 思はるゝなり。



<久米博士曰く>
古来産鐵の地なるを知るべし
中にも日野谿の印賀村は
鳥髪峰の東麓にあり。
鋼鐵を出す堅硬比なし
八岐大蛇の尾より出でたる
天の叢雲劍を聯想することあり。
・・・・・・云々



酒の樽にて
強いお酒を飲んだ
ヤマタノオロチ
大きさも 想像できます

印賀のあたりかも?




# by o_sora_miyo | 2023-07-05 15:04 | 印賀鋼 玉鋼
印賀鋼 (INGA Hagane) と ヤマタノオロチ 其の弐
♬音悦見聞録 ものがたり
ヤマタノオロチ





鳥髪の地に 降り立った スサノオノミコト

とりがみ とは 現在も地名があります
島根県 奥出雲町 大呂 の 鳥上 


斐伊川が流れていますね
鳥髪(とりがみ)の峰 に 源流があるようです

(山の反対側に源流をもつのは 印賀川です)
  

鳥髪の峰 と いうのは 
今は 船通山 と いいます
 




※鳥上郵便局から 少し戻って
草野横田線へ
【山県そば】さん 美味しいですよ
前を 通って すこし 行きますと 
【日刀保たたら】が あらわれます
現在でも 本物の【玉鋼】を作っています 




# by o_sora_miyo | 2023-07-04 15:46 | 印賀鋼 玉鋼